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FX相場の大衆心理を読むフィボナッチの使い方
投稿日 2021年3月18日 06:51:55 (スキャルピングFX大辞典)
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・利益確定や損切りの目安として使える手法を探してる
・フィボナッチ系のテクニカル指標をまとめて知りたい
本記事のテーマ
FX相場の大衆心理を読むフィボナッチの使い方
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>
FX相場において、適切なタイミングでエントリーや決済をするためには、大衆心理を読み取ることが欠かせません。多くの投資家が意識する節目がわかれば、優位性の高いラインで売買できます。
なかでも、フィボナッチはトレンドの節目を知ることに特化したテクニカル指標です。フィボナッチラインは、トレンドの押し目や戻り目でのエントリーポイントはもちろん、利益確定や損切りポイントの目安としても活用できます。
この記事では、フィボナッチの基本的な使い方やフィボナッチ系のテクニカル指標、またスキャルピングでの実戦的な活かし方について解説します。
FXのフィボナッチとは?
フィボナッチ数列はFXで活用できる
FXのフィボナッチとは、フィボナッチ数列の黄金比率(1:1.618)をチャートに反映することで、値動きを予想するテクニカル指標です。
黄金比率は「フィボナッチ数列の隣り合った数字」の比率であり、これは自然と心地良いと感じる比率とされています。
例えば、1→1→2→3→5→8→13→21→34→55→89→144→233……のように、「前の数字」と「前の前の数字」を足したものが次の数字になります。

フィボナッチの黄金比率をチャートに組み込んだ手法だよ!
FXのチャート上に反映する場合は、フィボナッチ数列の「23.6」「38.2」「50.0」「61.8」がよく使用され、ラインとして視覚的にわかりやすいので愛用者が多いテクニカル指標です。
フィボナッチ系のテクニカル指標5つ
②フィボナッチ・エクスパンション
③フィボナッチ・タイムゾーン
④フィボナッチ・ファン
⑤フィボナッチ・アーク
フィボナッチを使うときの注意点
フィボナッチは、大衆心理を読み解くときに有効なテクニカル指標です。
しかし、フィボナッチを過信したり、頼りすぎたりするとリスクがあります。なぜなら、トレンドの方向性がわかっていないと、真逆にエントリーしてしまう可能性あるからです。

フィボナッチラインの使い方を間違えると、損失になることも……
例えば、トレンドの一時的な調整だと思って、押し目買い・戻り売りでエントリーしたものの、調整がさらに続き、結局そのままトレンドが転換してしまうことも十分に考えられます。
そのため、短期的な相場の流れにとらわれず、日足のトレンドの方向性をとらえることが大切です。
またトレンドの方向性を判断して、なおかつフィボナッチ・リトレースメントを目安に完璧なタイミングでエントリーしても、為替レートが予想と反対方向に動くこともないわけではありません。
フィボナッチの基本的な使い方
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ系のテクニカル指標は5つありますが、なかでも「フィボナッチ・リトレースメント」「フィボナッチ・エクスパンション」は、愛用しているトレーダーが多い指標です。
フィボナッチ・リトレースメントは、「トレンド中に調整がどこまでいくのか」を探るために使用され、画像のように23.6%、38.2%、50.0%、61.8%がフィボナッチラインとして表示されます。
基本的に、フィボナッチ・リトレースメントを表示させるときは、トレンドの「安値」と「高値」を結び、それぞれが「0%」と「100%」の位置になります。

安値と高値を結ぶと、自動で23.6%~61.8%のラインが表示される!
とくに38.2%、50%、61.8%は意識されやすい数値であり、押し目や戻り目として機能しやすいため、上昇(下降)トレンド中の調整による下落(上昇)がどこまでいくのかの目安になります。
また、詳しくは後述しますが、61.8%はとくに意識される数値です。さらに押し目・戻り目が深くなるため、順張りで大きな利益を得やすいエントリーポイントです。
フィボナッチ・エクスパンション
フィボナッチ・エクスパンションは、「エントリー後にトレンドがどこまで進んでいくか」の目安になるテクニカル指標です。
画像のように、元のトレンドの値幅をベースにして、調整後のトレンドの値幅を61.8%、100.0%、161.8%のラインで表示します。

トレンドの調整後に、次の値動きの目標ラインを教えてくれる!
フィボナッチ・エクスパンションを表示させるタイミングは、①上昇トレンド発生→②調整による下落→③再度上昇の流れにおいて、③の値動きが確認できたときです。
つまり、上昇トレンドの押し目、下降トレンドの戻り目が決定した後になります。
フィボナッチ・リトレースメントは「エントリーポイントを探る」ことができるのに対して、フィボナッチ・エクスパンションは「利益確定のポイントを探る」ことができるのです。
「フィボナッチ・リトレースメント」と「フィボナッチ・エクスパンション」の違い
フィボナッチ・エクスパンションは、利益確定のポイントを探るときの目安になる
フィボナッチ系のテクニカル指標3つ
フィボナッチ・タイムゾーン
フィボナッチ・タイムゾーンは、「時間」を主軸に分析するテクニカル指標です。相場の上昇や下降を「周期/サイクル」に当てはめて、フィボナッチラインによって相場の転換点を予想します。
上昇・下降のそれぞれの起点や終点をベースにライン引くことで、フィボナッチ数列に該当するタイミング(画像の場合、0→1→2→3→5)を知ることができます。

フィボナッチ・タイムゾーンは相場の分岐点がわかりやすい!
ただし、フィボナッチ・タイムゾーンの焦点は時間軸のみなので、エントリーの根拠とするには少し弱い印象もあります。そのため、補助的な使用にとどめて、「価格に焦点を当てた指標」と併用するようにしましょう。
フィボナッチ・ファン
フィボナッチ・ファンは、「相場の勢い」を主軸に分析するテクニカル指標です。フィボナッチ・ファンで安値・高値を指定すると、そのトレンドよりも角度の緩いラインが複数表示されます。
フィボナッチ数列の値が意味するのは、指定したトレンドよりも「何%弱いのか」ということです。つまり、画像のように38.2%、50%、61.8%の順番に弱いトレンドが表示されます。

38.2%の上なら勢いが強い、61.8%の下なら勢いが弱いと判断できる!
これらのラインは、サポートやレジスタンスとして機能するため、押し目買いや戻り目売りのタイミングの目安として活用しましょう。
フィボナッチ・アーク
フィボナッチ・アークは、「値幅と時間」を主軸に分析するテクニカル指標です。トレンドの高値と安値を指定してラインを引くと、終点を中心とする「フィボナッチ比率の円形」が表示されます。
水平線ではなく、チャート上に円形で表示されるため、値幅だけでなく時間に対してもフィボナッチ数列を使った分析ができます。

リトレースメントとタイムゾーンの性質を持ち合わせている!
例えば、トレンドが反転した場合は、フィボナッチ・アークの曲線にぶつかるタイミングがあり、38.2%、50%、61.8%のフィボナッチラインが相場の分岐点として意識されます。
フィボナッチ・アークで表示される曲線は、サポートやレジスタンスとして機能するため、フィボナッチ・リトレースメントと同じ使い方ができます。
フィボナッチの具体的な活用テクニック
利益確定・損切りのポイント
まずはフィボナッチを使ってエントリーから決済まで、一連の取引を行うことを考えてみましょう。エントリーはもちろん、利益確定や損切りもFXの成績を左右する非常に重要なポイントです。
基本的な使い方でも解説したように、まずはファンダメンタルズ分析やテクニカル分析から相場の方向性をしっかりと見極めておく必要があります。

トレンドの方向性を把握していることが前提条件!
その上で、安値と高値を指定して、フィボナッチ・リトレースメントを表示させます。リトレースメントで目安になるのは、画像のような押し目のエントリーポイントです。
もっとも確度の高い「61.8%のライン」付近まで下がってきたら、エントリーの準備をしましょう。具体的なエントリーポイントは、チャートの黄色〇です。
一方で、予想が外れたときのために損切りの準備もしておきます。損切りポイントは、フィボナッチ・リトレースメントの100%付近です。
100%を割ってくると、下落トレンドが進行する可能性が高まります。損失を限定するためにも、損切りは確実に行うようにしましょう。
エントリー後、どこまで利益を伸ばせばよいのか、その目安になるのがフィボナッチ・エクスパンションです。フィボナッチ・エクスパンションの61.8%と100%の各ラインが利確の目安になります。
フィボナッチラインの61.8%を割りそうであれば、その時点で利確してもOKですが、できれば100%まで利益を伸ばしたいところです。
チャートのように、61.8%を上回る場合は100%を目安に利確します。トレンドが強い場合は、利益を伸ばすことで、トータルで勝つために必要な「損小利大」を実現させることができます。
スキャルピングでの使い方
スキャルピングでもフィボナッチを使って押し目を狙うことができます。とくにエリオット波動の3波目を意識することをおすすめします。
この理由は、1波目は逆張りになるので勝率が低くなり、5波目は利益確定に押されトレンドがすぐに終了してしまう傾向にあるからです。

エリオット波動の3波目を狙い撃ちする!
また、スキャルピングを行う場合は、15分足以下の短い時間軸のローソク足を使います。1波目の安値と、1波目の高値を結んで、画像のようにフィボナッチ・リトレースメントを表示させます。
そして、フィボナッチ・リトレースメントを目安に3波目がスタートするのを待ちましょう。ここで注意してほしいのが、38.2%や50%の戻り目ポイントで焦ってエントリーしないことです。
押しが浅いポイントでは、ハシゴを外されることが多いので成功する確率は下がってしまいます。

フィボナッチによって確度の高いラインがわかる!
スキャルピングでとくに意識してほしいのは、61.8%のフィボナッチラインです。ここにタッチして、エリオット波動の3波目にしっかりと入ったことを確認してからエントリーします。
ここでは上昇トレンドを取り上げましたが、下降トレンドでも同様にフィボナッチ・リトレースメントを表示させて、3波目を狙ってトレードすることが可能です。
次に決済についてです。まず損切りは、直近の安値に設定すればOKです。一方で利益確定はN値を利用することをおすすめします。
N値は押し目となる価格に、1波目の上昇幅を加えたレートのことです。つまりN値は、1波目の上昇幅と3波目の上昇幅が等しくなるポイントとなります。
画像のような位置で利確すると勝率が高まり、トレード1回あたりの利益も大きくなるでしょう。
逆張りで使うフィボナッチ
ここまでは、フィボナッチ系のテクニカル指標を目安にしたトレンドフォローを解説しましたが、フィボナッチを目安にした「逆張りエントリー」もできます。

フィボナッチラインは逆張りにも使える!
例えば、下降トレンド中であれば、一時的な反発(上昇)を見つけて、フィボナッチ・リトレースメントを表示させます。
そして、一時的な上昇期間の安値と高値を結び、フィボナッチ・エクスパンションの100%や161.8%を目安に逆張りでエントリーを行うものです。
また、フィボナッチラインを分岐点として意識することで、レジスタンスライン・サポートラインで一時的に反転するタイミングを狙って逆張りすることもできます。
逆張りでは、反発地点を狙ってピンポイントでエントリーするため、RSIやストキャスティクスなど、オシレーター系のテクニカル指標の「ダイバージェンス」を併用することをおすすめします。
Source: スキャルピングFX大辞典
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