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スパンモデルを使ったFXスキャルピング手法
投稿日 2020年10月9日 12:43:37 (スキャルピングFX大辞典)
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・スパンモデルの正しい使い方を知りたい
・スキャルピングと相性の良いテクニカル指標を探している
本記事のテーマ
スパンモデルを使ったFXスキャルピング手法
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>
スパンモデルは「トレンドの転換点」や「相場の押し目・戻り目でのエントリータイミング」を教えてくれる便利なテクニカル指標です。一方で、「表示された線の違いがわからない」「正しい使い方ができているか不安」といった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スパンモデルの基礎知識や実践的な使い方を解説します。最後まで読むことで、スキャルピングとスパンモデルの相性の良さがわかり、為替相場に合わせた「適切なエントリータイミング」が理解できるでしょう。
スパンモデルとは
スパンモデルとは、元ディ―ラーの柾木利彦氏が考案したテクニカル指標です。スーパーボリンジャーの開発者としても知られており、マーフィーの愛称で覚えている方もいるかも知れません。
スパンモデルは、チャート上に「青色スパン」「赤色スパン」「遅行スパン」の3つの線が表示されます。青色スパンは短期線、赤色スパンは長期線、ピンク色の遅行スパンはトレンド転換のシグナルです。(※)取引ツールによって線の色は異なります。
スパンモデルの3つの線とは
・赤色スパン:長期トレンドのシグナル
・遅行スパン(ピンク色):トレンド転換のシグナル
基本的に「青色スパンと赤色スパンの乖離率」や「ローソク足と遅行スパンの位置関係」を見て、トレンドの方向性やエントリータイミングの判断材料に使います。
さらに、青色スパンと赤色スパンの間は「ゾーン」と呼ばれます。青色スパンが赤色スパンよりも上にある場合はサポートゾーン、赤色スパンが青色スパンよりも上にある場合は、レジスタンスゾーンとして意識されるので覚えておきましょう。
スパンモデルのゾーンとは?
・赤色スパンが、青色スパンよりも上にある場合:レジスタンスゾーン

使い慣れると一瞬でわかるようになる!
スパンモデルと一目均衡表の違い
スパンモデルは「一目均衡表」をベースに作られており、見比べると似ていることがわかります。ただし、スパンモデルのほうが線が少なく、スッキリとした印象です。
<一目均衡表>
<スパンモデル>
また、一目均衡表とスパンモデルではチャートに表示される線が異なります。遅行スパンは、ほぼ同じものですが、「先行スパン1=青色スパン」「先行スパン2=赤色スパン」となります。
「一目均衡表」と「スパンモデル」の線の違いとは?
スパンモデル:3本(青色スパン・赤色スパン・遅行スパン)
先行スパン1と先行スパン2で形成される「一目均衡表の雲」と、青色スパンと赤色スパンで形成される「スパンモデルのゾーン」は同じものに見えますが、雲とゾーンの位置はやや異なります。

「雲」と「ゾーン」は同じようで違うのか?
<一目均衡表とスパンモデルの雲とゾーンのズレ>


じつはよく見ると、一目均衡表の雲のほうがスパンモデルのゾーンよりも右側にずれて表示されます。一目均衡表の雲は(計算式の違いにより)先に表示されますが、スパンモデルのゾーンは現在の位置にそのまま表示されるのです。
これらの違いから、一目均衡表では値動きの予測を重要視しているのに対して、スパンモデルでは現在の相場を重要視していることが分かります。
雲とゾーンの違いとは?
・スパンモデルは「現在の相場」を重要視

スパンモデルは、現在の相場がすぐに反映されるからスキャルピングと相性が良い!
スパンモデルの使い方
上昇相場のスパンモデルの使い方
スパンモデルの使い方は、シグナルが出現したらエントリーするだけです。
「青色スパンと赤色スパンの乖離率」や「遅行スパンとローソク足の位置関係」によってエントリーのタイミングを判断します。それでは、相場ごとのシグナルを具体的にみていきましょう。
上昇相場の買いシグナル
・青色スパンと赤色スパン(サポートゾーン)の上にロウソク足がある時
上昇相場では、青色スパンと赤色スパンの位置関係が重要です。ロウソク足がサポートゾーンに近づいた時が買いエントリーのポイントです。
上記のチャートでは、黄色の丸で2つのシグナルが現れています。青色スパンが赤色スパンよりも上にあるタイミングで「ローソク足が青色スパンにタッチして跳ね返った時」が押し目買いのポイントです。
下落相場のスパンモデルの使い方
下落相場の売りシグナル
・青色スパンと赤色スパン(レジスタンスゾーン)の下にロウソク足がある時
下落相場でも同じく、青色スパンと赤色スパンの位置関係が重要です。こちらもロウソク足がレジスタンスゾーンに近づいた時にエントリーすることで優位性の高い取引ができます。
上記のチャートでは、黄色の丸で2つのシグナルが現れています。青色スパンが赤色スパンよりも下にあるタイミングで「ローソク足が青色スパンにタッチして跳ね返った時」が戻り売りのポイントです。
上昇→下落相場(トレンド転換)時のスパンモデルの使い方
さらに、トレンド転換のシグナルもあります。トレンド転換を先読みしてエントリーすれば、トレンドの押し目や戻り目でエントリーするよりも、大きな値幅を狙いやすくなるでしょう。
下落相場に転換した時のシグナル
・遅行スパンがローソク足の下にある時
相場転換のシグナルは複雑になりますが、1つひとつはシンプルなものです。赤色スパンを青色スパンが下抜けた(デッドクロスした)後に「レジスタンスゾーン → ロウソク足 → 遅行スパン」の順になれば、相場転換と判断します。
上記のチャートでは、黄色の丸で青色スパンが赤色スパンを下抜けたことで、サポートゾーンからレジスタンスゾーンに変化しています。さらに、その少し前のタイミング(白色の丸)で遅行スパンがローソク足の下に移動しています。
下落→上昇相場(トレンド転換)時のスパンモデルの使い方
上昇相場に転換する場合は、シグナルが逆になります。青色スパンが赤色スパンを上抜けた(ゴールデンクロスした)後に「遅行スパン → ロウソク足 → サポートゾーン」の順になれば、相場転換と判断します。
上記のチャートでは、黄色の丸で青色スパンが赤色スパンを上抜けたことで、レジスタンスゾーンからサポートゾーンに変化しています。さらに、その少し前のタイミング(白色の丸)で遅行スパンがローソク足の上に移動しています。

より速いタイミングでトレンド転換に気づくことが重要!
スパンモデルのメリット
メリット①シンプルで使いやすい
スパンモデルは一目均衡表よりもシンプルです。一目均衡表ではどちらかというと「相場の哲学」に重点が置かれているイメージがありますが、スパンモデルは実用性を重視しています。
チャートに表示されたラインはスッキリとしているため、売買ポイントがわかりやすく、FX初心者の方も使いやすいでしょう。
メリット②視覚的にわかりやすい
スパンモデルは、レジスタンスゾーンとサポートゾーンがはっきりと分かれています。そのため、ひと目ですぐに現在の相場状況がわかります。
線は色分けされているので、使い慣れるほどに売買スピードが速くなるでしょう。スキャルピングにおいては、一瞬の判断で損益が変わるため視覚的にわかりやすいことは大きなメリットです。
メリット③シグナルの精度が高い
スパンモデルは、1つのインジケーターで2種類のシグナルが出現します。それがゾーン(青色スパンと赤色スパン)によるシグナルと、遅行スパンによるシグナルです。
上昇相場・下落相場・トレンド転換のすべてに対応でき、1つのシグナルを判断材料にするよりもエントリーの精度が上がるでしょう。
メリット④トレンド相場で活用しやすい
スパンモデルはトレンド相場で活躍するテクニカル指標です。FXで利益を出しやすいのはトレンド相場なので、シグナルを上手に利用すれば、根拠のないトレードを減らしながら利益を積み上げやすくなります。

スキャルピングをする人が「トレンド相場で信頼できる指標」を持つことは大切だね
またトレンド転換のシグナルでは、ロットを上げることで短時間で大きな利益も狙いやすくなります。トレンド継続中はスキャルピングでコツコツと利益を積み重ねて、トレンド転換時はロット調整や買い増し・売り増しをすることで、資金管理をしながらより多くの利益を確保できます。
スパンモデルのデメリット
デメリット①レンジ相場が苦手
スパンモデルのデメリットはレンジ相場で使いこなすのが難しいことです。買いシグナルでエントリーしても、レンジ内の値動きの場合は「すぐに値戻しがあって利益がなくなる」ことがあります。買いシグナル・売りシグナルの条件を覚えて、エントリー前に「トレンド相場なのか、レンジ相場なのか」を必ず確認しましょう。
デメリット②スパンモデル非対応の取引ツールが多い
スパンモデルに対応していない取引ツールが多いこともデメリットです。普段使っているFX会社の取引ツールでスパンモデルを表示させようとしても、そもそもスパンモデルの選択肢がない可能性があります。

スパンモデル非対応の取引ツールの方は、記事後半の「スパンモデルをMT4で表示させる方法」を参考にしてください。
スパンモデル×スキャルピング手法
トレンドの押し目や戻り目を狙う
スキャルピングとは「エントリーから決済までが数秒~数分」の超短期トレードです。現在の相場状況をすぐに反映するスパンモデルと相性が良いため、トレンドの方向性に合わせて順張りでエントリーします。
ただし、1時間足や日足などに比べると、短い時間足はダマシに遭う可能性が高いため、トレンドの転換点を狙った逆張りエントリーにはお勧めできません。
スキャルピングの精度を上げるためには、「トレンドの押し目や戻り目」を待ち構えて狙い撃ちします。プライスアクションを見ながら取引するため、時間軸は1分足を使いましょう。
スキャルピングのエントリー手順
② トレンドの方向性を確認する
③ ゾーンとローソク足が接近(またはタッチして反発)したらエントリー
あくまでスキャルピングなので、3~10pipsほど含み益があれば、すぐに利確しましょう。1回の利益が少なくても、エントリータイミングは多くあるので、取引回数を増やして微益を積み重ねます。
ゾーンでの跳ね返りでエントリー
上記のチャートでは、黄色の丸でゾーンが変化しており、そのタイミングより少し前(白色の丸)で遅行スパンがローソク足を下抜けています。そのため、現在の相場状況は下落トレンドだと判断します。
その後、ローソク足が一時的に青色スパンに接近(またはタッチする)タイミングを待ちます。ローソク足がレジスタンスゾーン(青色スパン)で跳ね返ったら売りエントリー(オレンジ色の丸)しましょう。上昇トレンドの買いエントリーの場合は同じ手法で押し目買いを狙います。
また、ローソク足がゾーンの中に入った場合は、上昇や下落の勢いが弱まっていると判断します。基本的には、サポートゾーンの下限にかけては押し目買い、レジスタンスゾーンの上限にかけては戻り売りとなります。
遅行スパンを単体で見る場合は、ローソク足より上で推移している場合は「買い目線」、ローソク足より下で推移している場合は「売り目線」です。

青色スパンで反発しなかった時は、すぐに損切りすることも重要!
なお、スパンモデルを考案した元ディ―ラーの柾木利彦氏が生み出した「スーパーボリンジャー」もスキャルピングと相性の良いテクニカル指標です。以下で詳しく紹介しています。
スパンモデルをMT4に表示する方法
スパンモデルはMT4で表示できますが、MT4の初期設定にはありません。そのため、外部ファイルから導入する必要があります。導入の手順は以下の通りです。
MT4の導入の手順
② スパンモデルをMT4に適用する
③ スパンモデルの設定
まずは、スパンモデルのファイルを専用サイトからダウンロードしましょう。zipファイルを開いてアプリをダブルクリックします。
画面の指示に従って手続きを進めていきます。
「Next」をクリックし、赤枠の中からご自身が使用するMT4を選択します。
以上でMT4のダウンロードは終了です。この後、自動的にMT4が起動するので、スパンモデルが入っていることを確認しましょう。
MT4が起動したら、チャート画面で右クリックをして「定型チャート」を選択し「Span_model(スパンモデル)」をクリックします。
これでスパンモデルがチャートに表示されます。
ダウンロードから適用まで約10分で完了するので、ぜひスパンモデルを導入してください。
Source: スキャルピングFX大辞典
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